お金が人間関係を悪化させる?「社会規範」と「市場規範」の考え方 | 予想どおりに不合理

予想通りに不合理」を読んでおります。本書で紹介されている『社会規範』と『市場規範』という考え方が面白いので、ご紹介。

 

社会規範と市場規範とは?

  • 社会規範:お返し不要の関係性(親類、友人、恋愛関係)
  • 市場規範:ギブアンドテイクで成立する関係性(雇用関係)

それぞれの例を挙げると、

社会規範:引越しを、友人に手伝ってもらう。

社会規範では、必ずしもすぐにお返しをする必要はないですし、契約などの取り決めもない。

市場規範:引越しを、業者に依頼してやってもらう。

市場規範では、対価を払う必要があり、契約などの取り決めがある。

社会規範に市場規範を持ち込むと、関係が悪化する。

社会規範の関係性に、市場規範の考え方を持ち込むと関係性が悪化することがあります。

難しい言い方をしていますが、割と当たり前のこと。例えば、恋愛関係にある相手に対して、

5000円払うから、一緒に寝てくれ。

なんて言わないですよね。夫婦関係の相手に対して、

いつも家事を頑張ってくれているから、1万円支払うよ。

なんて言う人いないですよね。関係が悪化します。

夫婦・恋人・友人・親類などの関係性は、無償のギブが成立する社会規範。

相手のギブに対して対価を支払おうとすると、むしろ相手の親切心を傷つけかねません。

社会規範のお支払いは、プレゼントで。

本書で紹介されているある実験では、参加者をグループ分けして、実験への協力の度合いを測定。

  1. 実験への協力のお礼として、5ドル支払う
  2. 実験への協力のお礼として、プレゼントを渡す(5ドル相当)

プレゼントをもらった参加者の方が実験への協力度合いが大きいという結果。

ただし、プレゼントの金額を明かしてしまうと、協力の度合いは落ちました。

つまり、プレゼントでお礼をするという行為は、相手の親切心を傷つけることがない、ということ。ただし、値段は伏せること。

お世話になっている人には、値段はわからないようにして、プレゼントを送りましょう。

 

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